基礎英単語学習の王道はGSL
▶ GSLとは何か
なぜかわが国では英語の研究者の間でしか知られていませんが、頻出基礎英単語リストの世界標準は、GSL (General Service List) と呼ばれるものです。1930年代にアメリカとイギリスの研究者たちがカーネギー財団の支援を受けながら、ニューヨークとロンドンで会議を開いて、英語学習に必須と全会一致で決めた単語集です。およそ2000単語あります。
制作年が古いため、valet(従僕)といった古語が入っていたりで、そのままでは使いにくいものの、今でも、Paul Nation というボキャブラリー研究の大家が「話し言葉の9割、書き言葉の8割がGSLでまかなわれている」と言っているくらいの「通用力」があります。
このGSLに新聞・雑誌・専門文献で使われるやや難度の高い570単語 (AWLと呼ばれています)を加えると、一般的な英語のテキストは、TOEIC, TOEFL, IELTSといった試験で使われるテキストを含め、以下のような構成比となります。
どんな英語でもGSL単語が8割を占めるという事実は、www.lextutor.ca/vp/eng/ というサイトで誰でも簡単に確かめることができます。例えば、オバマ大統領の就任演説での単語の分布を見ると、こうなります。
K-1 WordsはGSL単語の最初の1000語、K-2 Wordsは残り1000語のことですから、GSL単語が86.87%のシェアを持っているとわかります。
▶ GSL 単語検定
このGSL単語を自分が知っているか、知っているとして正しく使えるかを試せるのが次にご紹介する GSL単語検定です。
GSLの原典は古語が入っているので、有名なアメリカの用例データベースの COCAを使って、現代の頻出5000単語に入らないものを削除しました。この結果、見出し語は2323単語になりました。この2323単語について、初級者向けの文法ミス辞典や初級絵英英辞典の用例を見ながら、典型的な使い方を試せる二択のテストにしあげました。
テストの全体で、およそ100問ずつの39パートあります。大体1時間で2パート進めますので、20回でワンラウンドこなせます。解答欄をクリアすれば何度でも使えるので、反復練習により確実に正答率100%をめざせます。
特色は、問題文の選択肢を見ながら解答を入力すると、すぐ正答か否かが示されることです。正解ならOKと、間違っているときは正答が表示されます。エクセルのワークシートなので、サクサク感があります。またラジオボタンを使う方式と違い、入力の手間がかかる分、記憶への定着率が高いと言えます。
こちらでYouTubeの1分デモをご覧ください。
検定シートは、こんな感じです。
解答欄に入力すると結果がすぐ表示され、あわせて上の正答率が更新されます。
全4019問のこの検定シート、大学の補習授業で使っているような信頼性の高いものです。ご希望の方には1800円でお分けしています。
お問い合わせは、gslkentei2@gmail.com までどうぞ。